2011年05月18日

青虫

去年の正月ころに書いていたけど、

最後の言葉が出てこなくて考え中のまま

忘れ去ってた文章が出てきた。


もったいないからちょっと書き足して出してしまうのだww

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~



不思議なもので、

文章って出てくるときには書き留められないくらい出てくるのに、

出てこないときにはめっきり出てこない。


自分に余裕がないときは出てこなくて、

自分に余裕があるときに出てくるものでもないらしい。


一度ぱっとひらめいたら芋蔓式にあれやこれやと出てくるのだが、

時間がなくて書き留めきれないうちに、日が経ってしまう。


そして、私のブログには季節からちょっとずれた話題が

載ることになるのである。



夏の終わりか九月の初め頃だったと思う。

ホームセンターに行ったらブロッコリーの苗を売っていた。


好き嫌いの激しい長男はほとんど野菜を食べてくれないのであるが、

二年ほど前に練習したおかげか、

野菜の中ではブロッコリーだけは食べることができる。

そして、彼はなぜか畑にあこがれている。

帰省先の祖父が畑を借りていろいろと作っている影響があるのだろう。

「将来何になりたいの?」

と聞くと、

「畑でいろいろ作りたい。」

と言う。

ま、それは素敵なことだとは思う。


そして、そんな息子が目に留めたのが、ブロッコリの苗。


我が家は一軒家だが、細長い土地に無理に建てたような三階建て家のため、

庭があるといっても猫のひたいのようなものである。


私は、土いじりは嫌いではないので、

何気なくそこにお花を植えたりしていたが、

彼はブロッコリの苗をそこに植えたいという。


ちょうど次に何を植えるか考えていたところだし、

食育にもなるし、

私も庭にブロッコリができたらさぞかし楽しいだろう。

と思って買ってあげることにした。


私もちょっと興味があったので、キャベツと白菜の苗も

一緒に買って植えてみることにした。


それからしばらくしたある日。

多少大きくなったブロッコリの葉っぱを見ると

穴が開いてるではないか!!

一緒に植えてたキャベツと白菜もやられている。

よく見ると、そこには青虫が…。


数えてみると5匹いた。



ネットで調べてみたらとあるホームページに、


「殺虫剤を撒くか、取り除いて踏み潰す」


と書いてあった。



機会があるごとに断わっているが

私は虫が苦手である(><)

基本的に、できるだけかかわりたくないのである。

そんなだから、青虫を踏み潰す勇気なぞないのである(笑)



かといって殺虫剤を使うのも嫌だった。

殺虫剤は明らかに殺す薬である。

余計な殺生はできるだけ避けたいのである。



しかし、このままでは、我が家のささやかな畑が

小さな青虫たちに食い荒らされてしまう。



そこで、子供が使ってないちいさい飼育箱に

青虫を葉っぱと一緒に入れることにした。



即座に殺してしまうより、

成虫になるチャンスは与えてあげることにしたのである。



5匹程度なら蝶に孵ってもいいし、

死んだらそれは仕方ないし…と思って。





しかし、この青虫、5匹程度では収まらなかった。



次の日も、その次の日も10匹から20匹ほど見つかるではないか。

そのたびに、青虫たちと葉っぱを一枚、例の飼育箱に入れていたのだが、

そんなことを7日間繰り返していたら、

飼育箱の底に、腐った葉っぱと青虫の死骸の腐ったのが溜まりだし、

悪臭も漂いだしてきてしまった。

おまけに、コバエも湧き出してきているではないか。



こんなひどい状態の飼育箱の中でかろうじて生きている青虫たちは

ほとんどが壁面にへばりついていたが、ものすごく飢えていて

私が葉っぱを入れると、あっという間に食べてしまい、

即座に芯だけにしてしまっていた。



さすがに、こんな地獄絵さながらの飼育箱にせっせと青虫を入れて

生殺し状態にするのも嫌気がさしてきた。

かわいそうだと思ったが、畑に殺虫剤を撒いてしまった。

そして、気がついた。

飼育箱に入れるための葉っぱがない。



殺虫剤がついた葉っぱを入れてしまおうかと、ちょっと悩んだが、

殺す気持ちにはなれず、かといってちゃんと飼ってやる気持ちにもなれない。

酷いとは思ったが、そのまま放置してしまった。





2、3日後、腐敗臭が漂う飼育箱を洗おうと思って飼育箱を覗いたら、

さなぎが3個、壁面についていた。



あんな酷い状態でも、さなぎになったのだ!

びっくりである。



青虫を飼育箱に入れた時点で、私に生殺与奪件がある様な気になっていたのだが、

それは間違いだったらしい。

何匹かの青虫たちは私の酷い仕打ちにも負けずにがんばって生きていたのだ。



しかし、困ったとこにこの飼育箱、かなり汚い。

洗いたかったが、頑張ってさなぎになった青虫たちに免じて羽化するまで

そっとしておくことにした。





そして数日後、飼育箱の中にはモンシロチョウが3羽孵っていた。

ようやく飼育箱を洗える!!



しかし、この飼育箱、あまりにも汚なく、家の中に入れて洗いたくなかった。

そこで、上の子のお迎えに時に公園に寄って公園で三羽の蝶を放してから

公園の水場で洗うことにした。



公園の水場で、飼育箱の蓋を開けると、

なんと、蓋の裏にびっしりとさなぎがついているではないか!!



15個あった。



ふたたび、びっくりである。



そばで見ていた子供たちはおおはしゃぎである。





どうやら飼育箱の壁面にへばりついていた青虫たちはみんな蓋の裏までやってきて、

そこでさなぎになったようだ。



飼育箱本体にはもう生きているものが入っていないので、

きれいさっぱり洗い、再び蓋をした。



この15個の蛹は3日ごとに5個ずつ孵り、その度に公園で放した。

栄養不足だったせいか、彼らはみんな多分普通のモンシロチョウより小さかったと思う。



でも、彼らはそこに出口がないと知ると、新しい道を見つけ出し、

私の予想を超えた方法で、新たな生きる道を切り開いていた。

私は、そんな彼らに強さとたくましさを感じていた。





自然と接していると、

知らず知らずのうちに自分が奢っているということに気づかせられることが多々ある。

そんな考えは、全く違うと軽くたしなめられるのだ。



ひらひらと頼りなげに飛び立つモンシロチョウたちを見ながら、

そんなことを考えていた。













posted by YUKI at 11:04 | ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | ムシ
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